症例集「スポーツ障害」
健康のため、趣味で、競技など、スポーツや運動をされている方は多いと思います。そんな時どうしてもつきまとうのが身体の不調やケガですね。スポーツなどの活動中に起こった故障といっても色々あります。運動中に人と衝突したり、勢いよく転倒したことによって起こるケガ、これは誰でも経験があると思いますが、スポーツなどを頑張り過ぎて身体に痛みが出たりしたことはありませんか?しかも、すぐに治ると思いながらなかなか治らなかった経験や、原因が今ひとつ分からなかった経験はいかがでしょう?
そんな時、よく耳にするのがスポーツ障害という言葉。
では、スポーツ障害とは一体どういった症状なのでしょう?
スポーツ障害
使いすぎによって起こる慢性の障害。
使いすぎ症候群(overuse syndrome)とも呼ばれ、一般的には比較的弱い力が特定の部位(骨、関節、筋肉、靱帯など)に繰り返し加えられることによって起こる障害。例えるなら、針金を繰り返し曲げると折れてしまう金属疲労と同じ現象です。 障害の発生には、個人的要因と環境要因とが関与するため、一旦発生すると経過が長くなりやすい。
○個人的要因 : 体格、筋力、関節弛緩性、筋・腱の硬さ、四肢・体幹のバランス
○環境要因 : 天候、路面や地面の状態(土、人工芝、コート表面の滑りやすさなど)用具・シューズなど スポーツ障害は、運動などにより疲れた身体の組織が充分に回復せずに起こるものと、同一部位を使い続けたために起こるものがある。
例) 関節炎、骨膜炎、腱鞘炎、疲労骨折、腰痛や、特定のスポーツと密接な関係を持つ野球肩、テニス肘、ジャンパーズ・ニー、ランナーズ・ニー、シンスプリント等
成長期のスポーツ障害
スポーツ障害は、大人でも子供でも起こる可能性はありますが、特に子供の場合では身体的に未発達なため、力学的に脆弱である骨や軟骨の障害が多い。では、なぜ子供の骨や軟骨に障害が多いのか?それは、成長期の子供の骨には、これから骨へと成長していく成長軟骨という余白が関節の近くにあります。この部分は、しっかりと成長した骨と違ってまだ柔らかく刺激や外力に弱いため、スポーツにより関節や骨に加わった刺激が限界を超えると、痛みとして症状が現れます。障害が発生した場合、初期の段階に正しい処置(応急処置や、医師の診察)を怠ると症状が進行し、最悪スポーツを断念しなくてはならない状況になってしまうかもしれません。そうならないためにも保護者や指導者が子供たちの体調管理をしっかりしてあげることが重要になってきます。スポーツ障害は起こさない事が一番ですが、もし起こってしまった場合には早期に対処をし、深刻な問題になってしまわないようにしましょう。
応急処置
スポーツ外傷や障害を起こした場合、症状にもよりますが、基本的にはまずRICE処置を行います。 RICEとは、Rest、Ice、Compression、Elevationの頭文字です。
- Rest (休息): 患部を包帯などで固定し安静にさせる
- Ice (冷却): 患部を氷嚢などで冷やし組織の血管を収縮させ腫れや炎症を抑える
- Compression (圧迫): 患部を包帯やサポーターなどで圧迫する事により内出血や腫れを抑える
- Elevation (挙上): 患部を心臓より高く上げることによりリンパの流れをよくして腫れを抑える
スポーツ障害を起こさないためにもウォーミングアップやクールダウンをかかさず行ない、休養をしっかり取り、出来るだけオーバーワークにならないように気をつけるなど予防はしっかり心がけて下さい。
- ウォーミングアップ(準備運動): 急性のスポーツ外傷を防ぐ
- クールダウン(整理体操): 筋肉や靱帯などに疲れを残しにくくする
ですが、一旦障害が起こってしまった場合、しっかりと処置を行ない少しでも早く復帰したいですね。そこで、カイロプラクティックの立場からもサポートさせて頂きます。
スポーツ障害におけるカイロプラクティック
障害が起こってしまった部位は安静にしていることが最も大切ですが、まったく運動をしてはいけない訳ではありません。もちろん、症状にもよりますが、ある程度は傷めた部位を使わないような運動を続けたほうが、スムーズにトレーニングを再開できます。
そこで、トレーニングやスポーツ、運動への早い復帰に向けてカイロプラクティックでは、以下のように取り組んでいきます。
ケガや、痛みによって萎縮してしまった筋肉をほぐし、機能回復を目指します。 筋肉がほぐれることによって血流が増進するため細胞が活性化し、自己治癒能力の向上が期待できます。そして、痛みによって敏感になってしまった神経を正常な状態に戻し、患部の痛みを抑えて少しずつ動かせる状態にしていきます。また、関節可動域制限がある場合はその関節を矯正することで、治療期間の短縮が期待できます。一見痛む部分だけが悪いように思われがちですが、人の身体は関節や筋肉など色々な部分でつながりあって連動して動いているため、その患部だけでなく連動して動く関節などの可動域制限を回復させることで、より短期間に回復することが期待できるのです。
さらに、回復直後は体力や身体能力が衰えているため、焦らず、徐々に身体を動かしていけるように、そして、再びスポーツ障害を起こさないために、総合的なメンテナンスとして筋肉や関節をバランスよく使える身体に整えていきます。また、個人でもケアを出来るようにストレッチやエクササイズなどを指導させて頂きます。
身体を動かすことは、体力の維持や向上に繋がります。また、肥満を解消し、生活習慣病を予防する効果も期待できますので、みなさんが運動を健康的かつ継続的に行っていけるためにしっかりサポートしていきます。
野球肩
投球動作時の肘を90°曲げて後ろに引いたフォームはまず肩の前部分が後ろに伸ばされます。そこから急速に腕、肩は前に振り出されるので今度は肩の後ろ側が伸ばされます。これが急激または繰り返されることにより肩周りの筋肉、腱に非常な負担となり肩関節が損傷します。同じような肩の動きをするバレー、水泳でも起こりうります。これらを総称して野球肩と呼ばれています。
テニス肘
手の甲側を前に向けて球を打ち返すバックハンドストローク。これは前腕から肘の外側のでっぱりまで伸びている手首をそらせる筋肉をよく使います。これの使い過ぎにより肘の外側を痛めます。逆に手のひら側を前に向けて打つフォアハンドストロークでは肘の内側を痛めます。ゴルフ、バドミントン、ボーリングなど道具を持って肘を使う運動、または家事や腕を使う作業など肘の関節の曲げ伸ばしを繰り返す職業の人にも見られ、これらを総称してテニス肘と言います。
ジャンパーズ・ニー
膝蓋靱帯炎のことを言います。膝蓋靱帯とは膝蓋骨(膝のお皿)の下から脛骨(スネ)の上部についている靱帯ですが、この部分に急激な強い力が作用することにより、また繰り返しその負荷かかかることにより骨と靱帯の付着部に炎症を起こし痛みを発生させます。四頭筋の疲労などで柔軟性がなくなりそれが過度に伸ばされ靱帯に損傷を与えるということも原因のひとつです。




